Loading

バワ建築

ジェフリー・バワ
スリランカが生んだ天才建築家

バワの建築スタイルは「熱帯建築」または「トロピカル建築」と呼ばれ、アマンリゾーツの創業者エイドリアン・ゼッカーや、その多くのホテルを設計した建築界の大御所ケリー・ヒルをはじめ、ホテルや住宅を手がける建築家やインテリア・デザイナーたちが参考とする一つのバイブル的存在となっている。

バワが大切にしたもの

バワ建築の特徴は、それまで建築界の主流とされていた“西洋建築”とは異なる新しい価値観をベースとしている。建築物の内部空間とそれを取り巻く外部空間を塀や壁で仕切ることで、外敵や自然の驚異から人間を守ることを重視している西洋建築のコンセプトとは異なり、建物とそれを取り囲む外部空間を「連続する空間」とすることに価値を置いて、二つの空間を隔てる仕切りを最小限にする、「空間の連続性と開放性」を重視した建築である。

バワの弟子たちに「バワから学んだことは何か」と問うと、共通して言うことの一つが「設計に入る前に、一定期間、その地域の自然特性や歴史文化、地域の人々の住まいなどを徹底的に調査研究すること」。このことからもわかるように、「地域環境と建築物の融合の上に成り立つ空間を生むということ」をバワは大切にしていた。

バワホテル

ジェットウィング・ラグーン

Negombo

開業年:1966

バワが建築家として一番初めに設計したホテル(旧:ブルー・ラグーン)。2012年にジェットウィング・ホテルズの創業者が施主の友人であったこともあり、「ジェットウィング・ラグーン」と改名し「水」をテーマにて再オープンした。空港から車で40分ほどのアクセスという立地も良く、バワ空間で本格的なアーユルヴェーダが体験できるとして人気が高い。

<見どころ>
バワ・スイート、エントランスからレストラン方向へ続く100mのプ―ル、入江周辺

ジェットウィング・ビーチ

Negombo

開業年:1984

空港からわずか20分、スリランカの「ゴールデン・ビーチ(黄金海岸)」の起点となるネゴンボに1984年に「ロイヤル・オーシャニック・ホテル」としてバワが設計したホテル。2005年にはバワの弟子・ヴィノド・ジャヤシンゲにより改築された。エントランスの天井が印象的。オーシャンフロントのホテルからの美しいサンセットもお見逃しなく。

<見どころ>
エントランス(天井)、ビーチエリア
レストラン横のプールと植栽

ジェットウィング・ライトハウス

Galle

開業年:1997

バワ建築のビーチ・リゾートホテルにおける「最高傑作」とされているホテル。世界遺産ゴールからインスパイアされて設計されたジェットウィング・ライトハウスは「光と影」「動・静」という反対の要素が綿密に計算され、表現されている。エントランスの螺旋階段他、ホテル全体がゴールに向かって突き進む船の形をしているところにも是非注目して欲しい。

<見どころ>
テラス、バー回廊、螺旋階段
3つのテーマ・スイートルーム

アヴァニ・ベントータ

Bentota

開業年:1970

国家プロジェクトとしてベントータのリゾート開発が行われた際、総合プロデューサーとしてバワが任命されたバワが、初期に手掛けたホテル。隣接されたベントータ駅もバワによって設計されており、見どころの一つである。

ヘリタンス・アフンガラ

Ahungalla

開業年:1981

アジアンリゾートに欠かせない存在となった「インフィニティ・プール」の建築手法の生みの親としても知られているバワ。彼の最初のインフィニティ・プールの作品がこのヘリタンス・アフンガラ。建物と海との連続性は圧巻。

ヘリタンス・カンダラマ

Dambulla

開業年:1994

バワ設計の唯一の山岳ホテル。自然と一体化した建物は、エントランスを中心に鳥が羽を広げたように「シギリヤ・ウィング」、「ダンブッラ・ウィング」と左右に棟があり、世界遺産を眺めることができるバワ空間満載のホテル。

クラブ・ヴィラ

Bentota

開業年:1981

バワが友人の為に住居として設計した建築物で、その後、ホテルとして改築しされた。緑の芝生に覆われた庭の中で、ブーゲンビリアのピンクとテンプルフラワーの白が映えている。可愛らしいブティック・ホテル。

ザ・ブルー・ウォーター

Wadduwa

開業年:1998

バワ設計の最後のホテル。構造物による「直線」と植物による「曲線」が混じり、白と黒に塗りわけられた「柱」で洗練された空間が創り出されている。パブリックエリアで自然の音を聞きながらバワ空間を感じて欲しいホテル。

ルヌガンガ

Bnetota

開業年:1998

週末を過ごすための別荘として、着工から完成までかなりの長い年月をかけて完成させた「バワの理想郷」。見どころは「庭」。「ガーデン・ツアー」にはバワの夢や人生が詰まった作品で、バワのファンなら一度は訪れたい場所。

バワスポット

ナンバー11

Colombo

開業年:1960

バワのコロンボの住居。閑静な住宅街にひっそりと佇む。11番地にあることから「ナンバー11」と名付けられている。一般客向けに開催される見学ツアー(要予約)では、バワが世界中から集めたコレクションの見学が可能。

国会議事堂

Kotte

開業年:1982

日本の援助で建てられた新国会議事堂はスリランカの新しい首都「コッテ」にある。周囲を水に囲まれ、浮いているように見える造りはバワ独特の世界観を味わえる。入場には特別許可が必要で、通常は車窓からの見学となる。

パラダイスロード・ギャラリー・カフェ

Colombo

開業年:1998

バワが事務所として利用していた建物を友人がレストランへ改築することを提案。それを気に入ったバワが、自ら許可したと言われている。白と黒を基調にした空間でお食事やティー・タイムを楽しむことができる。

ベアフット

Colombo

開業年:不明

バワの友人でテキスタイル・デザイナー「バーバラ・サンソーニ」のショップ。色鮮やかな布雑貨や小物が人気。バーバラの息子「ドミニク・サンソーニ」は写真家で、バワに関連した写真を多く撮影していることでも有名。

シーマ・マラカ寺院

Colombo

開業年:1978

コロンボのベイラ湖に浮かぶ仏教寺院。外観は改築され当時とは変わったが、説法堂はオリジナルのまま。伝統が盛んなスリランカで唯一モダンな寺院としても注目できる。このイメージを大きくしたのが国会議事堂とも言われる。

ベントータ駅

Bentota

開業年:1970

ホテル「アヴァニ・ベントータ(旧:セレンディブ・ホテル)」と一体的に設計された駅舎で現在も利用されている。切符を買わなくても立ち入ることもできる公共施設のなかでも見学しやすい場所の一つ。

バワ建築 & Jetwing

バワ建築 & Jetwing

Jetwing ビーチ

Jetwing ラグーン

Jetwing ライトハウス

PAGE TOP